モンテッソーリこどもの家

「こどもの家」とは、幼稚園と同じように幼児の教育を行なうところです。

 

しかし、一般の幼児教育施設と異なる点は、こどもの自由が保障され、こどもたちが自ら主人公として活動することができる場です。

 

こどもたちが自分に具わる内的生命を展開して、その心身諸能力を完全に発達させ、その人格を完成させることのできる環境が造られています。

 

モンテッソーリとは人の名前で、イタリア初の女医です。彼女が生涯をかけて研究し、一人ひとりのこどもの中に人間教育の秘密を発見し、モンテッソーリ教育を編み出しました。その特徴をいくつか挙げてみましょう。

 

こどもの成長に最も大切な時期(敏感期)に合わせ、2才前後から教育を開始する。

こどもたちは用意された数多くの教材の中から興味あるものを自由に選び、心ゆくまでその作業を楽しむことができる。

教師は、整えられた環境を構成し、こどもの自然な活動を科学的に観察し、一人ひとりにふさわしく援助とアドバイスをし、成長を助ける。

少人数、縦割のクラス編成により、年上の者が年下の者を思いやる心を育てる。

 

以上のような環境の中で教育を受けることによって、こどもに自立する心が育てられ、やがて主体的に社会生活を送れる人間へと成長すると、モンテッソーリ女史は言います。

 

 

おすすめの図書

相良敦子 著 おかあさんの「敏感期」(文芸春秋)